【日本から世界にパラダイムシフトを起こす戦略】 | 色塾BLOG-

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日々のビジネス・社会に対する思いや、起業に向けた考え、読書に対する感想など様々な話題を、海外で働くマーケターとしての第3者の視点から展開。

【日本から世界にパラダイムシフトを起こす戦略】



0. 前段



 自分で仲間と起業した会社を辞めてから、少々の暇を頂くことになった。成人してから、偏差値教育の延長線上でビジネスというエリアで一心不乱に生きてきた自分の人生を振り返ると、その地点、地点では栄華だと思って歯を食いしばりながら一生懸命突き進んでいたことも、振り返ってみればなんともちっぽけで、むしろ情けないなぁという一言しか残らなかった。今まで残して来た軌跡を周囲に話せば「すごいね」というなんとも淡白な答えが返ってくるだけだ。そんな言葉は自分をみじめに思わせるだけでしかなかった。だって、自分ではわかっていた。そんなことは下らないことだって。でも、僕の小さな心の器はそうさせない。我慢が効かなくなって、自分を誇示したくなる瞬間がくる。そして、ダサいなぁと後悔する。こんなことをどれだけ繰り返してきただろうか。

 そんなモヤモヤをわかっているかのように、自分に真剣にぶつかってくださる先輩方からは「お前がすごいことなんてどうでもいい。そんなのわかりきってるんだから、もう自分を誇示するな。もっと大きな男になれ。そんなところで留まるなよ。」と叱咤激励を頂く。悔しさと情けなさが溢れて、どうしようもなく惨めな時間を、僕はあと何回過ごさなくてはいけないのか。こんな分かりきったバカな過ちを、あと何回繰り返せば次の脱皮へと向かうのか。味わったことのある虚の快感は、僕をなかなか離してくれない。

 結論から伝えるならば、僕の今までの人生30年間はコンプレックスの克服と虚栄の積み重ねだった。我が道を突き進む姉貴と、いつでも生徒会長・全国模試トップの兄貴。最も身近にあったこの背中を追いかけて走ってきたのだと思う。「俺も自由でいたい!俺も主役でいたい!俺も一番でいたい!」そうやっていつだって思っていた。やんちゃしてみたり、死ぬほど頑張ってみたり、いろいろやった。認めて欲しかった。努力はめちゃめちゃするし、負けず嫌いだから、大体のことはできる。でも、僕は部活では副キャプテンだったし、副代表というポジションに留まることがほとんどの人生だった。成績だってトップ層ではあるものの、一番になれたことってたぶんない。僕の人生はいつも脇役だった。大学生になってからは、主役だったり一番だったこともあるかもしれないが、それはそれで「え?自分が?」と自分を受け入れてあげられない。二番症候群とでもいえばいいだろうか。二番が好き、安全地帯が好き。外から文句を言っているのが好き。アウトサイダーであることが楽。自分が選択してきた生き方はそんな「負けない」生き方だった。自分から勝負をして主役を張るんじゃなくて、一番になってみんなに認められたい。俺が一番をやりたいんじゃなくて、みんなに認められて一番になりたい。そんな、末っ子体質の甘ちゃんだった。ビビってながら、勝負もしない。努力だけはして、周りから認められるのを待っている。そして、自分が主役でないことに、一人だけの世界で閉じ困って猛烈にムカついて批判している。いつでもいつまでも僕は自分から逃げた。そんな自分を受け入れることができないから、世の中をナナメから見るしかなかった。
 
 今、ようやく気づいたことは、「生きるのに逃げちゃいけない」ってこと。人生って逃げてても、面白くもなんともないってこと。負けたっていいんだよ。失敗したっていいんだよ。主役を張れよ。人生の主人公になれよ。絶対にできるんだから。ちゃんと生きろよ。自分の足で立てよ。お前は何のためにここに生まれてきたんだよ…!

 これからの30年間はもう逃げないことに決めた。どんだけ惨めで苦しくて辛くたって、俺が主役を張る。俺が変える。俺が全ての中心になる。って決めた。有り得ないくらいのエネルギーをぶっぱなして、突っ走ると決めた。世界一の経営者に俺はなる。世界を変える。むちゃくちゃ気持ちいい世界を創る。それで、死ぬときは、「あ~、もう一回こんな人生送りたいぜ!俺は幸せだったぜ!」って世界中に聞こえる声で叫んでやる!



1.歴史について



 この数ヶ月、勉強した。いろんな人生の先輩に大事な話を聞き、多くの仲間と夜を徹して話した。そのほとんどの時間は歴史の勉強に費やした。

一言でいうならば、この1300年間は「競争の時代、差の時代、大陸文化の時代、搾取の時代」だ。ヒトが生きていくために最も大事な資源である「水」が存在する場所に文明は栄え、食物は育ち、人は生きた。人口が増えると、広大なユーラシア大陸を移動して、狩猟を重ねた。そこに、豊かな自分たちとは違う文明を見つけたならば、その場所を征服した。アレクサンドリア大王が地を征服し、ローマが地を征服し、モンゴルはヨーロッパまで攻め入った。大陸で繋がってしまっているがために、いつも攻め入れられる恐怖感を抱えた大陸文明は、自らを守る術として「戦う」文化を作っていった。都市は城壁で囲まれ、常に戦闘態勢であり、「乱」が常識の生き方を形作った。国境は毎年変わり、攻め入って征服しては、土着民を奴隷化して使った。しかし、これだけ広大な平野の中では、言葉さえ通じないのが当たり前だから、約束をし、それを紙に残した(=契約)。法律が人の行動を縛る文化が形成されることになった。また、言葉が通じないからボディランゲージが発達したし、言葉のニュアンスなんて気にかけている間もなかった。意志を明示し、気を出し、空間を制覇したものが勝った。異文化とコミュニケーションをするためには、感覚知に頼ることはできないから、形式知としての「ロゴス(logos)」によって説得する術が発達した。その内に、お金が権威を持つ時代がくる。それはイタリア・フィレンツェから生まれた。お金を持ったものが画家を雇い、協会に独占されていた「絵画」という自由を手に入れた。食事もお金さえあれば裕福に食べられるようになった。お金が贅沢を生み、お金が宗教を超えるルネサンスが生まれた。資本主義という道具を持った西欧の人間たちは、東にある香辛料や陶器を求めて貿易を開始した。貿易をするだけで、航海をするだけでその差益でお金が産まれた。そんな時代に産まれたコロンブスは「黄金の国」を探して、アメリカ大陸に行き着いた。不フロンティアを求めて、西へ西へと向かった。

ここまでの世界の流れには、日本は出てこない。東の外れにあり、荒海である日本海の先にある日本は、世界から見れば離れ島だった。そんな日本では、皇紀約2700年と連綿と続く世界一歴史のある国を作った。そこに住む者は、外界とは閉ざされ、田を耕す稲作を中心に生きた。そこには春夏秋冬があり、自然の循環があり、一生懸命耕して待っていれば成果が得られる暮らしがあった。自分から無理に競争し、獲得しなくても、または外から犯されようとする力に対抗しなくても、日本人は生きていけた。しかし、日本には天災(=地震)があった。だから、自分にはコントロールできないものがあり、畏怖を持った。自分には支配できない自然という八百万の神がいる。謙虚さが美徳であり、長い歴史の中で継続をしていくことでモノゴトを精錬する力がその土地には備わった。日本人のモノづくりの強さの源泉はそこにある。もったいない精神も日本の歴史が形成したものだ。日本人は限られた資源を訳あって生きてきた。開拓しようとしても開拓する先がない。だから、現存資源でどう生きるかということを考える術を身につけている。
さて、大航海時代を経て、17C入ると植民地時代がやってきた。戦闘を基盤とした狩猟民族はアジアを植民地化していき、ついに大陸の果てにあった中国は1840年アヘン戦争で犯された。海を超えた西の果てにはアメリカ合衆国ができていた。その先にあるのは、もう日本しかなかった…ペリーは日本を訪れた。今まで見たこともない武士・ちゃんちゃんこを着ながらも本を読む日本人という異人種に出会った訳だ。日本人はどうかといえば、大砲に恐れた。どうにか自分たちを守らねばならん。日本の志士たちは、日本を西欧からの脅威から守るために命を尽くそうとした。そんな日本を分断するため、明治維新においては、薩長に英国がつき、幕府軍にフランスがつき、2分しようという目論見さえあった。しかし、無事に無血開城を終えて、平和の内に明治維新を起こした日本は、その後も奇跡的に日露戦争に勝ち、アジア諸国から植民地時代の救世主だと思われた。そして、日中戦争を制覇した。西欧諸国は日本を本格的に恐れ、この国は徹底的に潰さねばならない。そう思ったに違いない。。。

第1次世界大戦を経た、日本はパリ講和条約において、世界に先駆けて初めて人種差別の廃止を提案した。これが大東亜構想の始まりだ。アジアを植民地から開放することを目的として日本は立ち上がった。そして、第2次世界大戦、共産諸国や世界の国々との情報線に負けた日本は、GHQの占領下に下る。

これだけの誇り高き日本の歴史は、全ての教科書から抹消され、侵略国として位置づけられ、日本の道徳の根本を成していた教育勅語・道徳としての修身教育は禁止され、教育を司る人材は公職追放という名で日教組に犯され、憲法は継ぎ接ぎだらけに作られ、武力を捨て、内実なき国家になった訳だ。

それから68年の間に、アメリカが派遣を握り、バーチャルな世界を形成した。まずは、1971年にニクソンがドルと金との交換を廃止し、お金は有限から無限なものへ変化した。証券のスキームは進み、レバレッジが効くようになり、サブプライムの原因ともなったように証券・紙幣というものは実物経済とは無制限に離れていった。更に、インターネットによるバーチャルな世界の出現は、虚業に次ぐ虚業を産み、実を失っていく時代に入った。コミュニケーションは浅薄になり、家族は崩れ、戦後の自虐的な歴史感を背景とした教育を受けた親世代が子供を産み、バブルに酔いしれた、内実のある自信のない親世代が産んだ子供たちはいまや自分のことしか考えないモンスターペアレンツ化している。一方で、人口は爆発し、金・エネルギー・食料といった人間の生命にとって根源的に重要な資源の奪い合いは、政治権力を奪うツールと化し、その一方的な被害を受けている地球環境は悪化し、自然災害が頻発している。このまま競争の原理のままで、金・資源の無限拡大・膨張と自然からの搾取を続ければ、その結末が人類の滅亡であることは明々白々だ。僕たちはそういう時代に生きている。

しかし、日本人は、物質的な豊かさに平和ボケをかまして、戦闘態勢にいる世界の国に対しては、腰を低く下げ守ってくださいとヘコヘコし、自らで立とうとしていない。努力も足りないから、イノベーションも起きなければ、基幹産業は韓国や中国のガッツク企業に立場を奪われている。「ものづくりの日本」などと過去の栄光に縋った居酒屋のオッサンの会話がまだ耳に入ってくるのは、平和ボケも甚だしい。政府もアホだから、クールジャパンだ、コンテンツだなどと、腑抜けな話しかしない。そんなもんで、国民の命が守れるか。このまま中国の人口が増えるのは自明であるから、国力の相対的な低下は加速度的に進行する。武力を持たないままでは、脅されて殺されて終わるまでだ。これだけの、大危機をしかし感じない人ばかりの日本は茹で蛙でしかない。

生きることは、金を稼いで裕福に暮らして、「あ~よかった」って終わることじゃない。キャリアを積んで偉くなって、「すごいだろ」ってドヤ顔することとは全く違う。俺がそうやって生きてきたように、脇役に自分を貶めながら、安全地帯から怒りを顕にすることでもない。真剣に今、今を生き抜いて、人生の主人公で居続けることだ。そして、知を尽くして、世の中の、生かしてもらっている全てのモノコトに貢献することだ。そうやって循環をより潤滑にすることだ。釈迦の教えはシンプルにこの3つだ。①諸行無常・・・全ては変化する、②諸法無我…自分というものは全て関係性の結果であって、自分というものは無い、③一切皆苦…三毒(貪・瞋・痴)を絶つ。そういう人生を送らなければならない。

2.日本の現在の状況



 日本は、現状どういうことになっているかといえば、「競争の資源の奪い合い」のフレームワークから見れば、もう弱小国でしかない。エネルギー自給率は、原子力を除くとわずか4%。食料自給率は、カロリーベースで40%。つまり、貿易できなくなるならば、2人に1人は死ぬということだ。人口は6000万人しか保養できないということだ。あなたは、2分の1の確率で死ぬということだ。4人家族なら、家族が2人死ぬということだ。アメリカと中国が、屈託して日本をいじめたらそうなるということだ。中国はフィリピンの領土を奪い、植民地時代のフレームワークで生き、尖閣諸島を犯してきている。戦争はすぐそこにあるし、僕たちは平和なんかじゃなく、生きるか死ぬかの世界で生きている。それに比べて、現実的にはNEATが増え続けている。親の脛をかじった生きていないゾンビが増殖して、数少ない食料を食べている。そんなことが許されると思っているのか。

 そして、バブルの絶頂期を生き、完全に骨抜きにされたベビーブームの団塊世代が、力なく大量に老人になろうとしている。2030年には、65歳以上の人間が3人に1人になる。俺たちはどうやって生きていくのか、真剣に考えなくちゃいけないと言ってる場合でなく、もはや考えたことを全て行動に移して全てを変えなければ、生きていけないという現実をしっかりと腹に叩き込まなければいけない。

3. 今後の世界の流れ



 既に前出のこともあるが、世界は同じ方向性に向かっている。そして、日本が数々の問題を一番真っ先に受け止める国だ。高齢化・少子化・自然災害・食糧不足・エネルギー問題…日本というのは問題の宝庫だ。そして、遅れて世界の国々は必ず同じ状況に陥ることになる。この解決をする主人公は誰か?日本人だ。唯一、西洋の乱の中で、2700年間も継続して和の精神を保ち、自然への畏怖を持ち、問題を自責として受け取めて解決策を導ける文化を持つ国。有限な資源の中で新しい生き方を見つけることができる国。それは今や日本しかない。

4. 日本から世界にパラダイムシフトを起こす戦略



 「日本が世界を救う。」というのは間違いもないストーリーだ。原発を始め、数々の諸問題にぶつかり続けて疲弊するかも知れない。耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、全ての諸問題に解決策を真っ先に提示する宿命が我々にはある。方法論は、未だ明確には見えぬものの、「高齢化・少子化・自然災害・食糧不足・エネルギー問題」の全てを日本が循環型社会を形成して作り上げたときには、もはや世界は戦う意味を失う。有限なままで生きられる世界で資源の奪い合いをする必要は一切なくなる。それが次の平和の時代だと私は思う。

5. 私が今後30年間で実施すること



 私は、今までに話したような運命を背負った日本人として生まれたからには、その責務があり、その責務を果たす必要がある。その為にここに生を受け、生かされている。だから、俺が主人公となり、世界を変える。立派で、人類が誇れる世界を創る。
具体的には、世界一の経営者となり、1000の学校・会社・団体を創り、1000の学長、社長、団体の長と10000を超える日本と世界を支える人物を輩出する。世界中の人をつなぎ、多種多様な組織が作られ、「高齢化・少子化・自然災害・食糧不足・エネルギー問題」、そして、根本としての「人間教育」を実践する地場を形成する。僕ひとりでは何もできないけれど、僕には仲間をつなぐ力がある。方向性を示す力がある。みんなの頭を借りれば、解決策を出す力がある。人に影響を与える力がある。だから世界を変える使命を持っている。

これが、僕の宣言であり、僕は命を懸けて人生の主人公としてこれを実践する。

世界が平和になり、自然と一体化し、地球・宇宙が恒久的に存続しますように。